症例報告

第59回中部交見会症例用紙 Case 1002

日本病理学会中部支部標本交見会症例用紙   番号 臓器分類 胸腺

病院名 磐田市立総合病院 供覧者 谷岡 書彦1, 椙村 春彦2
1.磐田市立総合病院病理 2.浜松医大第一病理学講座

臨床診断 前縦隔腫瘤(胸腺腫)
既往歴:15年前,胃癌で幽門側胃切除 poorly differentiated adenocarcinoma(lymphoepithelial carcinoma,腫瘍細胞にEBNA-ISH陽性)pT1(SM),N0,H0,P0,CY0,M0 stageA

臨床経過の大要
主訴:胸部異常陰影
現病歴:2000年狭心症で入院.胸部CT検査で胸腺嚢胞を指摘されて経過観察とされた.以後かかりつけ医に通院06年定期検査で胸部X-p異常陰影を指摘され前縦隔腫瘍で当院呼吸器外科を紹介受診.

胸部CT, MRIで前縦隔に直径約6cmの嚢胞を内在する一部充実性の腫瘤を指摘される.周囲臓器への明らかな浸潤は認められない.
血液生化学検査ではHb10.4g/dl, RBC392×104/mmの貧血を認め, CEA10.7ng/ml, CA19-9:70.7U/mlと上昇していた.

肉眼所見:拡大胸腺胸腺腫摘出術と肺S3部分切除が行われた.腫瘤は脂肪化胸腺に接して表面平滑灰白色約6cm大,割面では嚢胞と少量の壊死物質が散在する弾性硬の充実性部分よりなる.腫瘤表面に右肺S3の一部が癒着していたが割面で明らかな浸潤はなかった.

治療処置
術後13病日に一過性ミオクローヌスを発症するが自然軽快。術後16病日退院.検査で血清CEA, CA19-9は正常化した.退院後前縦隔に放射線療法total 60Gyを施行.術後7ヵ月に頭部MRI、胸腹部CT、骨シンチ、上部及び下部消化管内視鏡、FDG-PETで再発を認めず.現在術後1年で無再発生存.

問題点
病理組織診断

肉眼所見

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組織所見

Virtual Slideを見る→胸腺嚢胞由来腺癌 (右クリックで新しいウィンドウで開くと便利です。)

胸腺腺癌組織はEBNA-ISH陰性でした

Speaker's diagnosis

Papillotubular adenocarcinoma derived from thymic cyst


添付ファイル: filethymicCa02.png 1053件 [詳細] filethymicCafix03.png 961件 [詳細] filethymicCa01.png 967件 [詳細] filethymicCafix01.png 878件 [詳細] filethymicCafix02.png 958件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:21 (2106d)