Lag time consultation-Iwata City Hospital malignant round cell tumor of the lung, needle biopsy †74 year-old male 2ヶ月前より乾性咳嗽が持続していた。3日前より喀痰あり, 昨日から発熱が出現し受診. 胸部レ線では左上肺野の透過性低下し縦隔が右方偏移していた。単純CTでは左葉間付近から最大径14cmの, 内部に一部high densityを伴う塊状影を認めリンパ節腫脹はめだたない。肉腫や癌を疑う。1年前の検診では異常影は指摘されていない。 診断のため, CTガイド下針生検がおこなわれる。 針生検組織病理所見;thumnailのクリックで大きな画像が見られます.
免疫染色 左より, CD99(MIC2), CD99(MIC2)のびまん性陽性所見および, panCK(AE1/3)のfocalな陽性所見. dot状陽性所見があるようです.
CD99(MIC2)は多くが膜性に陽性をしめしている。細胞質陽性細胞も否定できない。
CD99はEwing's sarcoma, peripheral PNET(primitive neuroectodermal tumor)円形細胞型軟部肉腫に膜性陽性をしめし特異的と考えられていたが、その他の円形細胞腫瘍にも発現することがわかっている。 1. 低分化円形細胞亜型を含むEWS/pPNET類似滑膜肉腫:賦活により90%, up to 100%の症例に+ 2. Merkel細胞腫瘍: 40% 3. リンパ芽球性リンパ腫:90%. TdT, 他のリンパ球マーカで鑑別可能. 4. 胞巣型横紋筋肉腫(ARMS):15% 大きな細胞のみに出現 5. 間葉型軟骨肉腫:80% 6. 弧在性線維腫瘍(SFT):>80% 7. Desmoplastic round cell tumor:20%以下の症例であるが陽性となる. 細胞質にびまん性に染まる傾向をしめす。(強く膜性にそまるEWS/pPNETのパターンと異なる) 正常細胞でも, 卵巣性索間質細胞, 膵内分泌細胞, 上衣細胞などに染まる. Cytokeratin:細胞質内核周囲のdotあるいは球状に陽性のパターンを示す腫瘍 *2-->Cytokeratin サイトケラチンのページをみる. Small cell carcinoma; その他のneuroendocrine tumor.
Carcinoid, 膵neuroendocrine neoplasm(islet cell tumor), 甲状腺髄様癌では, さまざまな程度に核周囲CKが陽性を呈する. 腎 oncocytoma; Seminoma Granulosa cell tumor 精巣のLydig cell tumor. Perinuclear CK dotが陽性になる. mesenchymal tumorのいくつか. CK dot-like patternを示すものがある. Acute myeloid leukemia. CKが陽性になることがありうる! LCA+, MPO+, B/T-cell marker -. cell lineで陽性のものがある. Tentative Diagnosis: malignant round cell tumor of the lung(/pleura); EWS/pPNET most probably. †現在まで, RT-PCRでEWS/FLI-1, EWS/WT1のfusion geneは陰性。 NUTの免疫染色; |