SPS216 症例05 左舌下腫瘍 †静岡県立静岡がんセンター 病理診断科 草深 公秀、亀谷 徹 臓器:唾液腺 臨床診断: 左舌下腺腫瘍 患者: 70歳、女性。
現病歴: 200X年5月下旬より口腔底に有痛性の腫脹を自覚。その時、近医を受診、「唾石」と診断された。 マクロ所見 †切除組織割面 病理組織所見 †Virtual Slideを見る--->SPS216-Case05ヴァーチャルスライドを開く(右クリックで新しいページで開くを選択すると便利です。) 1.口腔底粘膜下の舌下腺部分に境界不明瞭な腫瘍を認める。大部分は、やや大型の異型細胞の胞巣状の増殖から成る。部分的に、粘液性間質が認められ、その部分では、腫瘍細胞は孤在性になって、散らばっていく局面が認められた。間質はAlcian青陽性であった。また、管腔様構造も認められ、内腔はPAS陽性であった。手術材料では断端陽性であり、上深頚リンパ節に1個転移があった。 2.免疫染色:EMA:管腔様構造部に++, CAM5.2:+, CK7:+(一部は++), CK14:+(胞巣中心部に), ASMA: -(胞巣周囲に+), GFAP :-, S-100 weakly+, p63:-,(胞巣周囲の紡錘形細胞に+) vimentin:focally+ 鑑別診断: Speaker's Diagnosis †adenocarcinoma, not otherwise specified of the sublingual gland.(腺癌NOS) |